御殿荘だより
招霊の木
気づけば夜の長く、秋風を感じるような頃になりました。
御殿荘の前には神霊を招くとされる縁起の良い木が聳えています。それが招霊の木(おがたまのき)であります。
この木は日本神話の「天岩戸」にも登場していて、天照大神を外に誘い出すために天鈿女命(あまのうずめのみこと)が舞をした際に手にしていたのがこの枝なのです。招霊の木の実も神楽鈴の基となったとされています。
また聖護院では「秋の特別公開」が始まりました。天皇御即位記念修復事業後、初めて「書院」が公開されました。書院の花頭窓には当時のガラスが今でも使われているそうで、宮廷文化の名残を鑑賞することができます。